55-3:カニ・サケ・トド・シロクマ? 函館北洋資料館

所在地: 北海道函館市五稜郭町37-8  

取材時期:2020年10月

ジャンル:展示系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)

函館は五稜郭エリアにひっそりと佇む渋~い公営の「函館北洋資料館」。近くにありながらあまりの渋さにその存在を忘れかけていた。今回このコロナ禍のなか、道立函館美術館開催のリサ・ラーソン展を見に行く前に時間があったので寄ってみたら、結構すごいことになっていた。

まずその入場料、大人たったの100円(自販機でチケット購入、当然JAF割はない)で、しかも内部撮影OK。なんと自由すぎる資料館、っていうか他の博物館・美術館・資料館が撮影禁止になっている理由がよくわからん!ということで取材開始。巨大シロクマ剥製君に引き続き、圧巻のトドさま剥製。当日は2020年に開催されるはずだった東京オリンピックを記念して1964年の道内聖火リレー写真展が開かれていた。

さて、北洋資料館と行っても、北洋銀行の資料館ではない(マスコット「もぎゅ」欲しい・・・)。北洋「漁業」のなんたるかを勉強する場所なのである。北の海で採れる高級海産物といえばカニ・サケですよね。その捕獲の方法・漁具・漁船から食し方まで懇切丁寧に教えてくれるため、函館の小中学生諸君の社会見学にぴったりの資料館となっている。あの「蟹工船」内部構造や、缶詰パッケージの変遷なども見逃せない展示のひとつであろう。だいぶ前に「缶詰マニアックス」(すでに絶版)という、なかなか楽しい写真集を購入したのを思い出し引っ張り出してみると、その表紙を「Akebono Salmon」缶が飾っていたのであった。実物はいまでもマルハニチロから販売されているため、百貨店等で購入できますが、そのラベルの変遷もここでは楽しめるのですね~。

最後に北洋船の航海体験室という操船シミュレーター(というほど大げさなものではないが)に入ってみた。数分程度前後に揺れる部屋と、目の前の画像が同期するという簡単な仕掛けではあるが、なかなか楽しいし、なにより料金は入館料に含まれているのが嬉しい。五稜郭エリア散策の際は、是非この渋~い資料館を探索されたし。

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