55-8: 瓶底メガネ巨匠は何を彫ったか? 棟方志功記念館(閉館)

所在地:青森県青森市松原2丁目1−2

取材時期:2024年3月

ジャンル:展示系・アート系

珍スポ度:☆☆(☆五個が最高得点)

コメント:そのパワフルな画風で他の追随を許さない日本を代表する版画家、棟方志功。彼の記念館が彼の生まれ育った街・青森市街にあった。「あった」というのも、2024年3月末で閉館(開館は1975年)となってしまったのである。閉館になる前に一度取材してみよう、ということで3月中旬に新幹線を使い青森ツアーを組んでみた。

当日は開館直後の平日朝9時半にもかかわらず、すでに数組の入館者が入り口横のドキュメンタリー映画に釘付けとなっている。我々はまず展示を楽しむこととした。入ってすぐの正面には、これまた力強い半身像がある。左手の展示室には棟方にしては珍しい油彩画などもあり、書簡が圧倒的。右手のメイン展示室には、二菩薩釈迦十大弟子が鎮座している。当時は最後の企画展「板極道(ばんごくどう)」となっており、棟方の代表作が楽しめた。吉祥天や大和し美し、などもとても良いのだが、個人的には彩色された「孤狼の柵」と「美魅寿玖(みみずく)」がお気に入りとなったのだ。展示品ではないが、十二支時計もかなり気になるグッズ。4月以降、収蔵品は青森県立美術館に移され、7月から常設展示室が楽しめるとのこと。記念館がなくなるのは残念だが、展示スペースは県立美術館の方が広いらしい。

珍スポ度は高くないが、来て良かった・・・。

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