6-3: 昭和レトロ-羊蹄丸・青函ワールド・お台場(東京)閉館

所在地:東京都品川区東八潮3-1
取材時期:2002年7月
ジャンル:博物系
珍スポ度:☆☆☆☆ (☆五個が最高得点)
コメント:今はもう役目を終えた青函連絡船「羊蹄丸」の内部に、昔の青森駅が再現されております。昭和30年代の駅の構内だけでなく、リンゴ市場の風景が、気合いの入ったマネキンにより、わかりやすく展示されています。所々電動になっており、おじさんが釜のふたを開けたり(湯気も出る!)、カラスが首を振ったりと、細かい細工も見逃せません。青函ワールドの一番奥にある貨車室には実際の列車とディーゼル機関車が置いてあり、簡単な映画が上映されています。船内食堂で酔いつぶれたオジさんの出来栄えもなかなかのもの。かなり凝った作りになっていて、楽しめます。




青函ワールドだけでなく、シー&シップワールド、マジカルビジョンシアターなどもあり、丸一日楽しめる場所です。イルカライド・水中スクーター等、ライド系も充実。シアターでは「青函連絡船の歴史」といった感じの映画(二時間)がずっと流しっぱなしになっていて、これも良く出来ています。また、同じチケットで、隣の南極観測船「宗谷」も見学出来ます。こちらも観測隊員達がマネキン姿で展示されておりますが、青函ワールドのように凝ったものではなかったのがちょっと残念。




今回は、船の科学館本体の取材まで手が回らなかったものの、十分満足の行く珍スポでした。また行こうっと。




補)2024年3月に青函ワールドが移築されている青森の八甲田丸を取材してきた。というのも、2011年にフローティングパビリオン羊蹄丸はその役目を終え、新居浜に曳航され2013年4月には完全解体されてしまったのである。内部にあった「青函ワールド」も処分される予定であったが、「青函ワールドジオラマ残し隊」の尽力により青森に移されたのであった。規模はだいぶ縮小されたが、貴重なマネキンたちに再開できたことはうれしいことだ。この取材記録はまた別途報告させていただく。

・船の科学館公式ページ (本館はすでに公開終了)