57-9: 無念の幕府軍・開陽丸記念館 江差(北海道)

所在地:檜山郡江差町字姥神町1番地10

取材時期:2022年11月

ジャンル:歴史展示系

珍スポ度:☆☆☆ (☆五個が最高得点)

コメント:幕末の混乱時、劣勢濃厚となった幕府軍が最後に乗り込んできたのが、蝦夷・江差。その沖に榎本武揚をリーダーとして開陽丸にて乗り込んできたのが、1868年11月。その開陽丸は到着後10日で暴風雪のため座礁沈没するという悲劇の戦艦だったのである。江差に開陽丸レプリカがあるのは知っていたが、なかなか訪れる機会がなかった。今回、群来という旅館に泊まることになったため、そのすぐそばにある開陽丸記念館も取材してみることにした。

さて船内に入る前に受け付けで入場券(500円)を購入する。残念ながら土産物店に観光ペナントはないが、海底から引き上げられた銃弾やピストルなども展示されているので要チェック。当日はあいにくの曇天で風も強いため、そそくさと船内へ。

早速船内を順路通り巡る。大砲やガトリング砲なども見逃せないが、なんといっても周りを取り囲むまげ姿のマネキン君達が良い味を出している。中にはハンモックでお休み中の侍も・・・。大砲隊体験コーナーもあり、なかなか楽しめる。大砲コーナーを抜けると食品サンプル展示ブースで当時船内で食された料理が並ぶが、本当にこんな贅沢なものを食べていたのかは謎である。そのほか実際のバルブや工具なども陳列されており興味深い。続いて榎本武揚が江戸湾を出発して江差で力尽きるまでのジオラマ(船倉からの窓を模している)もあるので見逃さぬよう。また榎本・土方らの等身大マネキンも迫力がある。引き上げられた砲弾や日本刀、ワインリストなどもチェックしたい。実際に引き上げた砲弾の脱塩処理・クリーニング過程なども学ぶことができるのも面白い。

一通り船内探索が終了したので甲板にでてみると、海上は強風で大しけで、実際に開陽丸が座礁したのもこんな天候だったのかもしれないと思いながらかもめ島や江差の海を眺めたのであった。

公式ホームページ

・閉館してしまいましたが、土方歳三記念館もありましたね。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です