3-1: ロケット群現る・中外鉱山マンガン鉱石焙焼炉跡 上ノ国町(北海道)

所在地:北海道檜山郡上ノ国町字早川472
取材時期:2001年8月
ジャンル:廃墟系
珍スポ度:☆☆☆☆ (☆五個が最高得点)
コメント:北海道新聞社発行の「北海道・産業遺跡の旅」という本を古本屋で発見した。その中で、ひときわ異彩を放つ中外鉱山のロケット群への取材を主目的に、本年度の夏休み取材旅行を組んだのだ。函館から大野国道を江差へ。そこから南下し、石崎を山側に入る。(入り口が結構わかりにくい。)しばらく山間を走ると突然ロケット群が現れた。もう、すでに朽ち果てているかと思いきや、かなり良い状態で保存されている。道路にバイクを置き、徒歩でロケット群に近づく。本では真下に池のような物があったのだが、今は完全に干上がっていて真下から見上げることができた。これは採掘した鉱石を選別するのに使ったようである。(「産業遺跡の旅」によると、マンガン鉱石を焼いて選別する焙焼炉と言う物らしい)
さらに奥には精錬所跡があるらしく、こちらも徒歩で近づく。クマが出たらやだなぁ、と思いつつ草むらをかき分け入って行くと、沈殿池の様な物があり、さらに奥に建物があった。池を写真に撮っていると何かブンブン飛び回っている。よく見ると蜂だ。あわてて退散。バイクに飛び乗り、逃げ帰っきたが、どうやら脇腹を刺されたようだ。幸い革ジャンの上からだったようで、ちょっと腫れただけで済んだ。こういう野外廃墟系探索には、クマ対策の他に虫除け対策も必須であることを体験的に学習したのだ。




補)2019年9月、まだロケット達は朽ち果てていないのか、と思い再訪してみた。数は減っており、残存するロケット達もただいぶくたびれてはいるものの、まだあった!木々の侵食も激しく、もう数年したら呑み込まれてしまうかもしれない。2001年当時は囲い等もなく、自己責任でロケットふもとまで行けたのだが、やはり廃墟マニアが訪れるためかフェンスと「立ち入り禁止」の立て看が設置されていた。




・2002年の様子はフヨヨさんのページに詳しい
・「北海道産業遺産の旅」はすでに絶版になっている。アマゾンで中古なら手に入るみたい・・・