55-6:那須でエジプトを味わおう!ピラミッド元氣温泉(栃木)

所在地:栃木県那須塩原市接骨木493-4

取材時期:2023年2月

ジャンル:超常現象系

珍スポ度:☆☆☆☆ (☆五個が最高得点)

コメント:その存在は前から知っていた。が、なかなか訪れる機会がなっかた。やっとそのときがやってきた。そう、学会が宇都宮で開かれるのだ。さすがにピラミッド温泉から市内の会場まで通うのは無理なので、学会終了後一泊するために予約を入れたのであった。さて那須塩原駅でレンタカーを借り、どうくつ酒蔵を取材の後、震える指でナビに「ピラミッド元気温泉」と」入力。ピラミッドパワー、ではなくナビゲーションに導かれ到着したのは、なんと正確に十分の一に再現されたスフィンスクとピラミッドからなる掛け流し温泉なのであった。

駐車場にはかなりの数の車が駐まっており温泉としての期待度がアップするととともに、入り口正面のスフ像もかなり気になる。ずんずん奥に進むと右手に受付が。伊藤さんご夫婦が個人で経営されている温泉である。予約名を告げると早速別棟のナイル館に案内される。なぜナイル館なのかは謎?まあ普通の部屋である。問題は本館ロビーとミラミッド内に敷設された浴場である。何はともあれ、荷物を部屋に突っ込んで風呂・風呂!脱衣所は暖房などなくとても寒いが、そんなの関係ねえ!いざ風呂場へ!この地に研修所の建設を目論んでいた伊藤氏が偶然に掘り当てた温泉であり、泉質は重炭酸塩がメインなので弱アルカリなのであろう、ヌメッとした肌触りが特徴。さらに浴槽内には何やら海藻チックなものが沈んでおり、これはなんと「湯宝」(ゆうほう、と読むらしい)なのだそうだ。3種の温度で楽しめる内風呂と露天2カ所。なぜか満開のサクラが壁に描かれている。どうもエジプトっぽくないな~なんて思ってはいけない。銭湯の一種でもあるのだ。さらに中央には「氣柱」と書かれた円筒形の物体が鎮座している。これは浴場の天井を貫き、上階の瞑想室につながる本館の命とも言うべき柱なのである。うーん、ありがたや~。館長の「うちの泉質は良いからね」の「は」にはいろいろな意味が込められているとは思うが、たしかに良いお湯である。

すっかり暖まったあとは館内探索である。すでに他の珍スポ探検家が報告しているとおりであり、カオス状態の展示はやはり見応えがある。残念ながら本館と受付棟を結ぶミラー廊下の照明は落とされており残念な状態ではあったが、展示物の破壊力は無照明でもはっきりと分かる。ウェブページ・メイン画面に登場するレオ君もショウケース上に鎮座しているのも見逃せない。今回はコロナ禍のため食事提供なしの素泊まりオンリーであったため、最寄りのファミマでいろいろ買い込んでの夕食であった。次の機会には自慢の鳥料理などを頂いてみたいものだ。

さて翌朝は朝6時半から入浴可能なので、まずはアサブロだ。日曜夜~月曜朝の宿泊ということで、当日の宿泊客はニカ一名、つまりアサブロは貸し切りだ。誰の迷惑にもならないと考え浴場内写真を撮らせていただいた。残念ながら露天へのドアは施錠されており、露天浴槽の湯も抜かれていたのはちょっと残念。暖まったあとは、前日購入したサンドウィッチなどで簡単な朝食とし、問題の浴槽上の瞑想室にこもってみることにした。受付で奥様(中華系)に別料金を支払い瞑想室まで案内していただく。ピラミッド上部の比較的広い部屋の中央に巨大な木の置物があり、無数の仏陀が彫られてあったり、龍の顔を模してあったり、巨大な宝石も鎮座している。シンセの音楽が雰囲気を盛り上げる中、小一時間ほど迷走ではなく瞑想させていただいたのだ。ただし暖房や冷房はないので服装には注意が必要だ。

瞑想終了後は「再度受付にもどり声をかけよ」という女将の指令に従い、受付に戻ると館長がなにやら事務仕事をしていた。折角だから館内案内するよ、という優しいお言葉に甘えさせていただき、館長自慢の「地球遺産ルーム」に入る。様々な形の木の根、貴石オンパレードの部屋なのだ。基本的に館長が自分で集めてきたものが陳列されている。しかし、「収集癖の最後にたどり着くのが石である」という言葉をどこかで聞いたことがある(珍石館だったか?)が、やはり本当であった。石マニアにはそうとうな変わり者が多いのは事実である。

最後に館長の優しいお言葉、「館内寒くカラダ冷えてない?もし時間があればチェックアウト前にもう一度温泉に浸かっていってもいいよ!」と。残念ながら帰りの新幹線の時間もあり、浸かりたいのはやまやまながら珍スポとしての破壊力抜群のプラミッド元氣温泉をあとにしたのであった。館長もご高齢であり、いつまで営業できるのか極めて不安であるため、興味のある御仁は早めに取材されたい。

・公式ホームページ

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