54-2: 昭和の大スターはオボ・ツチヤマ君だった 石原裕次郎記念館(閉館)

所在地:所在地:北海道小樽市築港5-10   

取材時期:2017年3月

ジャンル:展示系

珍スポ度:☆☆☆(☆五個が最高得点)


またしても90年代に開館したバブリー施設の閉鎖である。1991年に裕次郎が幼少期を過ごした小樽に記念館が建てられてから26年の2017年8月末に閉館がきまった裕次郎記念館。二度と見られなくなると思いまだ雪も残る3月の終わりに小樽を訪れてみた。
まず記念館入り口で入場料1500円を支払う(JAF割があったはず)。ロビーには西部警察車両が並べられており、ここまでは撮影OKであったが、展示入り口より先は撮影禁止であった。ムム、残念。裕次郎の父は旧日本郵船の小樽支店長?だったため、当時としては破格のお金持ち。映画スターになり金持ちに成り上がったというより、リアル金持ちのぼんぼんがスターとなった、というほうが正しいと思う。その証拠は、この記念館の展示品をみれば明らかであろう。


まずは入り口すぎての映像コーナーからスタートする。日活の映画が流されいたが、あんまり裕次郎の映画みていないから、するっと素通りしてしまった。さらに有名人記念館お約束のレコードジャケット展示コーナーや、各種トロフィーや賞などが並べられているものは、まあこんなもんかな、と思うが、やはりベンツ300SLガルウイングやロールスロイスがしれっと展示されているなんて、普通じゃない。書斎やリビングもそのまんま再現されているし、ジャケットや靴なども山のように持っていたようだ。当時としては最新モードのおしゃれさんが身につけるものばかりだったんでしょうね。いや~本物の金持ちはやっぱ違うわ。所有していたヨットの内部まで展示されているんだから・・・。

その他、映画のセットが再現されていたり、ハワイの別荘の調度品がさりげなく置かれていたりで、なかなか気が抜けない。最後にグッズ販売コーナーがあるのは、まあどこの記念館でもお約束ですが・・。出口にはクルーザー内部を模した喫茶店、ハレ・コンテッサにも入ってみた。コーヒーを楽しんでいるとカウンターに巨大なパンが置いてある。その名も「裕次郎パン」。限定品らしいのだが当日はまだ残っていたので購入させていただき、帰宅してから食べてみたが、結構うまかった。これももう食べられないのかなあ・・。

ということで取材終了、かと思いきや、なんと西部警察ルームが別に設けられているではないか。しかもこちらは撮影OKとのこと。西部警察だけでなく、佐々木小次郎や意味不明の宇宙人もあちこちで愛想をふりまいている。ここで写真を撮りまくり、記念館取材は終了したのであった。ここにある展示品は世田谷の自宅に移されるとのこと。昭和の遺産がまたひとつ消えたのであった。

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